月別アーカイブ: 2021年9月

富士&満月。芸術の秋の始まりにふさわしい役者

●7月末から住み始めたここ東久留米の駅は、それまでいた東長崎から11駅、距離にして12kmほどですが、天気のよい日は駅舎から富士山が見えます。駅の構内には「富士見テラス」と名付けられた小さな展望スポットが。20日の朝、池袋行きの電車に乗る前にちょっと立ち寄ってみると真っ正面に富士の姿がくっきりと見えるではありませんか。台風が通り過ぎたあとという条件にも恵まれました。
●池袋行きの目的は、ここ1年ハマっている”映画でオペラを”というプログラムの一つで「フィガロの結婚」を観るため。この企画、最初は銀座だけでしたが、昨年は新宿、そして今年の秋は池袋でも観れるようになりました。誰もが知っているメジャーな作品とあって、前の週の3倍ほどはいたでしょうか。前回の「ラ・チェネレントラ」は観客もまばらで、風邪をひきそうでした。
●「誰もが知っている」と書きましたが、私もぶっちゃけ、タイトルとモーツァルト作ということくらいしか知りません。でも、とてもよくできたストーリーで、名作とされる所以[ゆえん]がよ〜くわかりました。
●夕刻、空を見上げると十四夜の月が。満月の前夜なので待宵月[まちよいづき]とも言うそうですが、少し欠けているのがまたイイ感じです。十五夜の22日は曇り予想なので、念のためシャッターを。でも、21日の夜9時ごろ空を見るとみごとな満月が浮かんでいるではありませんか! 富士山に満月━━と、芸術の秋を盛り上げてくれる役者がそろい踏み。さて、今年はどんな秋になるか楽しみです。(2021/9/23)

Facebook Post: 2021-09-25T08:44:45

豊かな自然に接すると脳細胞が刺激される!?

●夕食後、玄関先で一服しているとトノサマバッタが。引っ越しでほぼ2カ月が経ちましたが、なんとまあ多くの昆虫に出会ったことでしょう。カマキリ、カメムシ、コオロギ、アブラゼミ、シジミアゲハ、クロアゲハ……と、十指に余ります。そういえば、風呂場でイモリにも遭遇したことも。副都心の池袋にほど近い南長崎と、武蔵野台地の一角に位置するここ東久留米の違いと言ってしまえばそれまでですが、それにしても、です。
●やっと習慣化してきた朝の散歩では、カモの一団に出会いました。おだやかな日の光を浴びながら遊弋[ゆうよく]している様は平和そのもの。自宅から歩いて5分のところを流れる落合川。たゆとうようにゆるりと流れる場所があるかと思うと、流れの早いところもあり、それを見ているだけでも飽きません。川の脇に立つ掲示板を見ると、カモだけでなく、シギやセキレイ、オナガなど、さまざまな野鳥も棲息していると。きれいな水を求め、さまざまな鳥や魚、虫が集まるのでしょう。
●転居届けを出しに行ったとき市役所で頂戴した市のパンフレットには、「東京都で唯一”平成の名水百選”に選ばれた」とあります。たしかに、川のそちこちに水の湧き出ているスポットが。湧水地をこの目で見たのは初めてで、これには大感動。思わず動画を撮ってしまいました。
●植物も同様で、待宵草[まつよいぐさ]や芙蓉[ふよう]など、ここ半月ほどの間に目にした初めての花は枚挙にいとまがありません。そうした自然の風物に日ごと触れていると、脳細胞の奥底が刺激されるようです。今朝も、川面を「瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢(あ)はむとぞ思ふ」などという、高校の古典の授業で習った和歌を思い出してしまいました。「体言+を 形容詞の語幹+み」という言い回しを忘れないようにと、教師が力説していたっけ。(2021/9/11)

Facebook Post: 2021-09-11T15:36:39

久しぶりに髪を切ってもらい心身ともさっぱり

●かれこれ20年近くお世話になっている表参道の美容院まで、髪を切りに行きました。70日余もほったらかしにしていたので、伸び放題。すべては引っ越しのおかげ。来る日も来る日も荷ほどきに明け暮れ、日にちが過ぎてしまったというわけです。不思議なもので、家から近くても、まったく知らない店で髪を切ってもらおうという気にはなれませんでした(な〜んていうほどのボリュームはないのですが)。
●それにしても、切り終わったときの爽快感といったら、いわく言いがたいものがあります。それにしても今日は歩きに歩きました。ホント久しぶりのことです。行きは渋谷駅で降り、7月にリニューアルオープンした「東急フードショー」をひとめぐり。岐阜県中津川の老舗松月堂が期間限定で店を出していたので、名物の栗むし羊羹をゲット。そこから青山通りを表参道まで。さらに、ランチにと決めていた外苑前の蕎麦屋→原宿駅と、これだけで8千歩です!
●外苑前の蕎麦屋は軽井沢に本店がある店。秩父宮でラグビーの試合を観たあとは、かならずと言っていいほど食べに行っていました。ランチタイムの定食は、前菜(3品)とミニ天丼&ミニおろし蕎麦という組み合わせで1300円というお値打ち価格。
●歩いている途中、表参道の一角で「覚王山 フルーツ大福」の看板を見つけビックリしました。名古屋出身者にとって「覚王山[かくおうざん]」は、東京で言うと「田園調布」とか「松濤[しょうとう]」級の高級イメージがある地名(それほどでもないか)。そこで創業した和菓子の店が進出してきたようです。写真のような商品で大当たりしているようで、ここ数年で50店以上も新規出店しているとのこと(わたし的にはあまり好みではありませんが)。それにしても、東京の人がいきなり「覚王山」という文字を目にして、おーっ! と思うのかなぁ。 ちなみに、昼飯前だったので店には立ち寄りませんでした。
●家に戻ると、仙台の知人から素晴らしいものが届いていました。石巻名物の「白謙[しらけん]かまぼこ」です。震災後のボランティア活動で何度となく現地に足を運んでいる中で出会ったのですが、いまではすっかりファンになってしまいました。ちょっと肌寒くはありますが、今晩はビールがおいしく飲めそうです。(2021/9/8)

Facebook Post: 2021-09-09T18:02:39