銭湯も子どもにとってはこの上ない体験

●先週はキッチン、今週はバスルーム+洗面所のリフォームで、家の中は、1年前こちらに引っ越してきたときのようなしっちゃかめっちゃか状態。風呂が使えないので、先日小4の孫(男の子)を連れて銭湯に行きました。昔に比べ数が激減している銭湯ですが、いまの住まいから自転車で5分ほどのところにあり大助かり。*写真はホームページから借用しました。

●孫にとって2回目、私自身も、温泉やビジネスホテルの大浴場は別として10数年ぶりの銭湯です。でも、そこに息づく”文化”、たとえば見知らぬ人とのコミュニケーションはいまでも健在のよう。

●お湯の中で大湯舟の湯に脚を入れたとたん「熱ーっ!」と叫んだ孫を見て、職人っぽいおじさんが(隅のほうを指差しながら)「ここから入んな、熱くねーから」と教えてくれたかと思うと、別のご隠居さん風がそこにある水道栓をひねって水を出し、「こうすればさっと入れるよ」などと、矢継ぎ早に声をかけてくれていました。ここでは新顔の孫は、常連客からすると格好の”刺激材”だったのかもしれません。

●帰宅後、母親に「みんなが優しくしてくれて楽しかった」と笑顔で報告していました。子どもにとっては貴重な体験になったのでしょう。お金のかかる海外旅行でも行かないと満足できない大人の私たちと違い、たかだか200円で目いっぱい楽しめてしまうのですから、とても安上がり。いまの時代、どこで「貴重な体験」ができるのかわかりません。(2022/7/16)