極寒・雨天でも決行! ニューヨークでのお花見

2016年5月1日
天気はしとしと雨、気温は52°Fといいますから摂氏にすると11℃という中、朝からブルックリンの植物園まで行きました。地下鉄を乗り継いでおよそ1時間かかったので、けっこう乗りでがあります。
毎年4月下旬から5月初めごろ、ここでは「SAKURA MATSURI」(2016年で35回目だとか)が開かれており、近年はとくに入場者が増えているとのこと。わずか2日間の開催にもかかわらず6万人を超えるといいます。
ニューヨークにはここ以外にもあちこちで桜が植えられているようで、前日セントラルパークに行ったときにも探してみたのですが、こちらはすでに散ってしまっており、八重桜が1本だけ満開でした。しかし、それだけでは物足りないということで、夜ホテルに戻ってネットで調べてみると、ブルックリン植物園の桜の開花状況が写真入りで紹介されていました。すると、一部のエリアはすでに散っているのですが、このイベントがおこなわれる「チェリーエスプラネード」はまだ満開だとあります。
今年は日本でもすでに桜は見ました。しかし、“ニューヨークで花見”というのも粋じゃないかと、ギリギリまで迷いましたが、やはり誘惑には勝てません。予想をはるかに上回る寒さでも、雨が降ってもなお目標を達成しようとする私の粘っこさに家人はほとほとあきらめ気味。

せっかく満開の桜を観られたのですから写真を撮ろうと家人に声をかけます。
「サービス精神でね。寒そうな顔をしたらダメよ!」
というと素直に笑顔を向けてくれました。

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ブルックリン植物園のオープンは1910年。園内には日本庭園や桜の小道・遊歩道がありました。100年前、アメリカ国内で一般に公開された最初の日本庭園だそうです。最初の桜が植樹されたのは1921年。「関山」「枝垂れ桜」「白妙」など30種類以上、220本の桜が植えられています。

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セントラルパークにも、先に書いたように、それなりの本数がそろっているようですし、タクシーで走っていたら、パークアベニューの中央分離帯に桜の若木とチューリップが植えられているのに気がつきました。両方同時に咲く時期はさぞかし美しそうです。これを観れば、渋滞でいつもカッカしているタクシードライバーの気持ちも和むのではないでしょうか。

ハーレムの西側、コロンビア大学があるモーニングサイドハイツ(リバーサイド・ドライブと西122丁目の角、ハドソン川沿い)にも1912年オープンの「さくらパーク」があり、ここには1960年、東京・ニューヨークの姉妹都市提携を記念し、当時の皇太子妃ご夫妻(現在の天皇皇后両陛下)が足を運ばれたそうです(その後87年にも再度ご訪問)。

マンハッタンの東側、クイーンズの西側を流れるイーストリバーに浮かぶ細長い島=ルーズベルトアイランドにも数百本、さらにニュージャージー州ニューアークのブランチ・ブルック公園には4000本もの桜が咲き誇るとか。

それにしても、この寒さはいったいなんなのでしょう! ネットのニュースをチェックしてみると「西日本各地で夏日」などという文字があります。それほど緯度が違うわけでもないのに、ニューヨークというか、アメリカ東部は油断がなりません。どんな季節に行くときも、かならず防寒用の服をスーツケースに突っ込んでおくべきだと2人して反省しました。