なぜか男を興奮させる空港、そして飛行機

2016年3月29日
空港というのは鉄道の駅と同様、なんとも不思議なオーラがただよっている場所で、旅する者の気持ちをいっそうエキサイトさせます。とくに私はそうした傾向が強いようで、ターミナルビルに近づき、中に入るとそのスイッチが入ります。荷物検査や出国手続きを終え、通路を歩きながら外を見ると、広い滑走路をさまざまな航空会社の飛行機がゆっくりと行き来しています。それを目にした私の興奮度はもう一段アップ。飛行機はヨーロッパの言語ではほとんど女性名詞に分類されていますが、だからこそ男は興奮するのでしょうね。

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今日も、ローマのフィウミチーノ空港の中を歩きながら、そういう経験をさせてもらいました。「よーし、こんどはどこに行こうか」という思いが心の奥底から湧き上がってくるのです。家人には迷惑かもしれませんが、こればかりは男の性【さが】というか、どうしようもないものがあります。ローマからわずか1時間半で着いた乗り継ぎ地ミュンヘンの空港でもその思いは同じでした。

イタリア人がわんさかいるローマの空港とドイツ人が多いであろうミュンヘンの空港で清潔感に差があるのはなんとなくわかる気もします。しかし、同じドイツ人の国なのに、オーストリアのウィーンとミュンヘンとで、かなりの隔たりが感じられるのはちょっと不思議です。ウィーンのほうにはどこか頽廃の香りが漂っていますが、ミュンヘンにはそうしたものがほとんどありません。どこまでも「ドイツ」なのです。スモーキングルームの様子を見てもそうした雰囲気がありありと感じられ、ミュンヘン空港では少しでも灰を床に落としてはいけないなどと思わされます。ヨーロッパはまだまだ奥が深いようです。

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