「北前船」の祝賀会で、五木ひろしさんが熱唱

●歌謡曲を、それも生で聴くなんて、何年ぶりでしょうか。ひょんなきっかけで「北前船寄港地フォーラム」に関わり始めて早11年。「フォーラム」はその後発展・拡大の一途をたどり、「交流拡大機構」がスタートして6年、開催回数はすでに30回を数えています。5年前、寄港地の多くが「日本遺産」に指定されたことも追い風になりました。


●金曜日の夜、それを祝う会があり、全国から300人を越える方が出席。夕方5時からの新型コロナウィルスの抗原検査に始まり、中締めが9時という長丁場でしたが、まったく疲れないというか、むしろ元気が湧いてきました。直接人と会って言葉を交わすのが、コロナ禍にやられている私たちにとって最高のクスリのようです。前日参加した50人ほどの会合は話を聞くだけのワンウェイでどっと疲れただけに、それを強く実感した次第。


●祝賀会の最後は、歌謡界の大御所五木ひろしさんが登場し、自身の作曲による新曲「北前船」と「港町恋唄」を披露。五木さん自身、北前船の寄港地がいくつもある福井県の出身とあって、曲作りにも力が入ったそうです。その言葉どおり、ドラマチックな、それでいて親しみやすい歌に仕上がっていました。


●「北前船フォーラム」の次回開催地はなんとフランスですが、主催者もこうした展開は想像していなかったでしょう。この日の東京は昼過ぎまで猛烈な雨。それに打たれながらも、我が家のアマリリスは大きな花を咲かせていました。フォーラムにとっても、ここ2年続いているコロナ禍が、思いもかけぬ拡大・発展を促す役割を果たしてくれたのかもしれません。(2022/5/28)