1日中動きすぎてどっと疲れが

2016年3月22日
5時半には目が覚めてしまったので、しばらく仕事をしました。テレビのスイッチを入れると、NHKワールドとJSTVと、日本語のチャンネルが2つもあります。ニュースやNHKの朝ドラも見られ、家人はうれしそうでした。ただ、「お母さんといっしょ」もオンエアされているのが不思議な気がします。ミラノまで来て見る人がいるのでしょうかね?

41€というホテルの朝食はパスし、ホテル近くのカフェに行ってみました。マルコ・ポーロ通りを西に行き、ガリレオ・ガリレイ通りを渡り(通りの名前からしてすごいですよね))ポルタ・ヌオーヴァ(「新しい門」といってもローマ時代の門です!)を左に見ながらしばらく行った先の「SWEETS」というごく普通の店に入り、パンとカプチーノ、パニーニを。帰り道でもう1軒、もっとおいしそうな店を見つけたので、明日はそこで食べようと決めました。

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ミラノは建築家あこがれの町という話をどこかで耳にしたことがありますが、たしかに、ちょっと歩いただけなのに、ユニークで魅力的な建築物があちこちに見えます。モダンなデザインが古い町並みに不思議とフィットしているあたりがミラノの魅力なのでしょう。ポルタ・ヌオーヴァの周囲には、目を見張るようなデザインの建築物が集中している様子。

Dsc_0018調べてみてわかったのですが、この一帯は万国博に合わせて再開発中の地区で、新しいコンセプトのオフィスビルや住居(マンション)がいくつも建った(途上のものもまだある)ようです。プロジェクトの概要を説明する掲示板もありました。なかでも、イタリア語で「垂直の森」を意味する「Bosco Verticale(ボスコ・ヴェルティカーレ)」というマンションは26階建て(高さ110メートル)と18階建て(同76メートル)のツインタワーで、なんとも個性的なデザインです。
Dsc_0020_2ホテルに戻ったあと、すぐ前の地下鉄駅(Repubblica)からドゥオーモまで行きました。地上に出ると、とてつもなく大きな広場にまず感激です。ドゥオーモが巨大なだけに、それに合わせた広さになっているのでしょうが、「ミラノ~っ!」という感じです。入場券売り場の前に長蛇の列ができていたので、中に入るのは翌日に回し、エマヌエル・ヴィットーリオⅡ世のガッレリアからスカラ座の前へ。そこから北に上がるとブレラ絵画館があります。ガイドブックで★が3つついていたので、ちょっとのぞいてみました。カトリック大国だけあって、宗教画のコレクションが数多く展示されています。

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ランチは、肩の凝らなさそうな雰囲気の店が絵画館のすぐ近くにあったので、アウトドアのテーブルで。ウエイターがわざわざ「アンダーザサン?」とたずねてきたので、「イエス」と答えると、日の当たるところにテーブルを移動してくれました。食事はリゾット(カレー風味がうれしかった)とホットサンド(ハムと野菜)を2人でシェアし、飲み物は私がワイン、家人は昨年の6月以来すっかりファンになったスプリッツ・アペロール。しかし、来て1日目、しかも昼間のアルコールは予想以上に効いたようです。かったる~い足取りでスフォルツァ城に行きました。昨年の万国博でもメイン会場の一つだったところです。

城もさることながら、その裏に広がるセンピオーネ公園が出色。広い公園のはるか彼方に見える「平和の門」も美しい形をしています。最初は「えーっ、あんな遠くまで?」と思いましたが、ぶらぶら(いや、ヨタヨタか)歩いているうちにかなり近いところまで行ってしまいました。園内のそこここに咲いている花(遠目に見ると桜かと思わせる)がきれいで、とくに、日本では見たことのない黄色の花には惹かれました。

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Dsc_0121城の次は、『最後の晩餐』が展示されているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ。ここは、出発前に予約を入れておいた(そうしないと観られません!)のですが、チェックイン30分前に到着してしまいました。作品自体は教会の食堂内にあり、1回20数人まで、観覧時間も15分と制限されており、その分ゆっくり観ることができます。ミケランジェロっぽくないというか、作画の方法がほかの作品と違っているため、色褪せてしまっています。でも、それがかえって時代のリアルな隔たりを感じさせてくれました。

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そのあとサンタン・ブロージェ聖堂まで歩き、中をちょっとのぞいてから、地下鉄でホテルまで戻りました。結局、今日1日で2万歩近く歩いたのではないでしょうか。