“世界三景”!? の寒風山へ 「北前船フォーラム」③

●”日本三景”は知っていますが、”世界三景”というのがあったとは! その一つ男鹿[おが]半島(秋田市の北)にある寒風山[かんぷうざん]に初めて行きました。フォーラム最終日(20日)のエクスカーション・プログラムにそれを組み込んだコースがあり、迷わず選んだ次第。

●寒風山は標高355mの火山 。1913年、この地を訪れた地理学者・志賀重昂[しげたか]が、グランドキャニオン、フィヨルドに比肩する「世界三景」と絶賛したそうです。山全体が緑の芝生に覆われ、視界をさえぎるものがない頂上からは八郎潟の水田、日本海、晴れた日には鳥海山、白神[しらかみ]山地まで、360度のパノラマが堪能できるとのこと(写真は「男鹿ナビ」webから借用)。残念ながらこの日はみぞれ混じりの天気で、それはかないませんでした。

●山になどさしたる関心のない私ですが、「北前船寄港地フォーラム」に関わったおかげで、寒風山のほかにも、各開催地で名山と、それもごく間近で出会えました。鳥取では伯耆[ほうき]富士=大山、酒田・鶴岡では出羽三山(羽黒山、月山、湯殿[ゆどの]山)、佐渡では金北[きんぽく]山、秋田県にかほ市では鳥海山、青森県深浦町・鯵ヶ沢[あじがさわ]町では岩木山……。もちろん登ったわけではありませんが、見られただけでも貴重な経験です。

●山だけでなく、一生のうちに行ける(見られる)かどうかわからないスポットにも行けました。その意味で「北前船寄港地フォーラム」は、私にとって何ものにも替え難いイベントなのです。その恩を返すには、本を書くしかありません。いよいよ本気で取り組むときが来たと腹をくくり、ガンバリま〜す!(2022/3/22)