次回はパリで開催! 「北前船フォーラム」②

●今日(19日)は午前中、歴史学者・磯田道史さんの講演「秋田藩と北前船」、午後は北前船が運んだ食文化がテーマの講演2題、パネルディスカッションと、学びの一日。こうした場に身を置くと強烈な刺激を受け、早く原稿を書かなくては……との意欲が沸々と湧いてくるのですが、フォーラムを終え日常に戻ると元の木阿弥に(笑)。

●夕方から始まったレセプションでは、五木ひろしさんの新曲「北前船」の発表が。作詞が石原信一さん(森昌子「越冬つばめ」)、作曲も五木さんです。地元紙「秋田魁[さきがけ]新報」でも報じられていましたが、五木さんの出身県福井は北前船との縁が深く、それも強く後押ししたようです。

●もう一つのニュースは、次回(10月)のフォーラム開催地がパリに決まったこと。フランス大使館の文化担当参事官も出席、挨拶をしていました。北前船とパリ━━どんな関係が? 不思議な気がしますが、両者をつなぐのはなんと昆布。日本料理の最大の特徴であるうまみの根源=昆布を蝦夷地(北海道)から京都まで運んでいたのが北前船なのです。

●その昆布がいま、パリのミシュラン三つ星レストラン全店で使われています。フォーラムのコンセプトは、そうしたつながりの中身を追求し、さらに別のつながりを見い出していくことにあるので、パリ開催に至った次第。ぜひ行きたいですね。そういえば、フォーラム前日お世話になった「都わすれ」の女将さんからいただいたキリンのマグカップの包装紙にも「Paris」の文字が。こいつァ〜春から、縁起が……。(2022/3/20)