ごくごくシンプルなコメディーに爆笑

2014年4月16日
三谷幸喜が書き下ろした舞台劇『酒と涙とジキルとハイド』を観ました。

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19世紀末のロンドンが舞台で、人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬を開発したジキル博士が主人公。本当はそれを飲むと、別人格のハイド氏に変身するはずでした。ところが、学会での発表を明日に控えているというのに、薬がまったく効かないことに博士は気づきます。さあ、どうするか──!? 追いつめられた末の、起死回生の策とは? というのがストーリー。

ジキル博士を演じるのは歌舞伎俳優の片岡愛之助、脇は今回が初舞台となる優香(博士の恩師の娘で婚約者イヴ)と藤井隆(学会発表で実験台になる俳優ヴィクター)、迫田孝也(博士の助手)です。「ただ面白いだけの、笑ったあとに何も残らない喜劇を」と三谷はコメントしていたそうですが、筋立てがとてもシンプルだったこともあり、理屈抜きで笑えました。こういうエンタテインメントもいいですね!