神戸・元町は和洋中の混在が魅力

●前夜泊まった姫路から、本来の目的地・神戸随一の繁華街=元町・三宮までは、JRの新快速で40分ほど。元町から三宮にかけての一帯は神戸でもいちばん早く「外国」が入ってきた場所だけに、どことはなしにあか抜けた空気が流れています。その一角、アーケードのかかった商店街にある「サントス」という喫茶店(カフェではありません!)に行きました。外観やメニューの構成は昭和っぽいのですが、中はこじゃれた雰囲気が。
●目的は、この店の名物ホットケーキ(パンケーキではありません!)です。オーダーしてから作り始めるので、テーブルに届くまでおよそ20分ほど。でも、その甲斐はありました。もっちりしすぎない、口全体にしっとりしみ入ってくるような粉の加減が、すばらしく心地よいのです。私が半世紀以上昔初めて口にしたホットケーキとそっくりだからかもしれませんが。
●店を出て道一本南に下ったところが南京町。いわゆる中華街ですが、横浜ほどには大きくありません。食欲をそそる香りがただよっていたものの、ホットケーキでお腹いっぱいの私はパスし、三宮方面に向けさらに歩きます。デパートも映画館も、コンビニも皆、元町のイメージにかなった顔をしているのが面白い。
●ただその一方で、元町には別の一面も。駅のすぐ近く、高架の線路沿いにある細い路地は、飲み屋や食堂(レストランではありません!)、雑貨店などがごちゃごちゃと並ぶ”昭和の日本”そのもの。駅から離れるにつれ、先のようなあか抜けした町並みが目につくようになります。それを象徴するのが、神社と教会(といっても結婚式場ですが)、真っ赤な鳥居とレンガ風の外装をした店の大接近。それもまた、多くの人を惹きつける要素なのかもしれません。三宮のデパ地下で、神戸に来るとかならず買い出しに行くピロシキ屋さんへ。夜食用に2個ゲットしました。

Facebook Post: 2021-03-17T11:38:37