きちんとケアしてやれば、花は裏切らない

●外出らしい外出もしないまま過ごしたこの1週間。それでは体によくなかろうと、近くの哲学堂公園まで歩いてみました。桜もそろそろ散り始めてきたせいか、人影もまばら。しかし、公園の中は季節の花が競い合うようにして咲いています。
●それにしても、公園の名前としてはなんともユニークだと思いませんか? そもそもは、哲学館(現東洋大学)の創設者である井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀る「哲学堂」をいまの地に建てたのが始まり(その後この建物は「四聖堂」と改められた)で、それがそのまま公園の名になったのだとか。園内には唯物園・唯心庭だの、真理界、哲理門だの、いかにもそれっぽい名前の建物や石像・灯籠などが全部で77もあります。だからといって、頭が哲学し始めるわけではありませんが(笑)。
●家に戻ってみると、拙宅の狭い庭も”花博覧会”状態に。沈丁花、レウィシア(岩花火)、プリムラ(桜草)、マーガレットが、鉢の中ではありますが、小さな花びらが懸命に咲いています。いちばんうれしかったのは、昨年、隣区の農協園芸売店で買った藤。上品な紫色の花が輝いて見えました。鉢植えが2年続いて咲くと、なんだか得をしたような気がします。
●そういえば、沈丁花も岩花火も桜草もマーガレットも皆、鉢植え2年目。きちんと手入れしてやれば期待を裏切らないのですね。木や草花は、人間より正直なようです。昨日の朝日新聞にニューヨークタイムズのコラムが転載されていましたが、タイトルは「パンデミック宣言1年 自然守ることが人類守る」。野生動物を食べること、その販売を野放しにしていること、森林破壊により都市化を進めることの三つをストップするのが「真に持続可能なワクチン」であると主張しているのですが、そのとおりかも。

Facebook Post: 2021-04-03T09:40:59