豊かな自然に接すると脳細胞が刺激される!?

●夕食後、玄関先で一服しているとトノサマバッタが。引っ越しでほぼ2カ月が経ちましたが、なんとまあ多くの昆虫に出会ったことでしょう。カマキリ、カメムシ、コオロギ、アブラゼミ、シジミアゲハ、クロアゲハ……と、十指に余ります。そういえば、風呂場でイモリにも遭遇したことも。副都心の池袋にほど近い南長崎と、武蔵野台地の一角に位置するここ東久留米の違いと言ってしまえばそれまでですが、それにしても、です。
●やっと習慣化してきた朝の散歩では、カモの一団に出会いました。おだやかな日の光を浴びながら遊弋[ゆうよく]している様は平和そのもの。自宅から歩いて5分のところを流れる落合川。たゆとうようにゆるりと流れる場所があるかと思うと、流れの早いところもあり、それを見ているだけでも飽きません。川の脇に立つ掲示板を見ると、カモだけでなく、シギやセキレイ、オナガなど、さまざまな野鳥も棲息していると。きれいな水を求め、さまざまな鳥や魚、虫が集まるのでしょう。
●転居届けを出しに行ったとき市役所で頂戴した市のパンフレットには、「東京都で唯一”平成の名水百選”に選ばれた」とあります。たしかに、川のそちこちに水の湧き出ているスポットが。湧水地をこの目で見たのは初めてで、これには大感動。思わず動画を撮ってしまいました。
●植物も同様で、待宵草[まつよいぐさ]や芙蓉[ふよう]など、ここ半月ほどの間に目にした初めての花は枚挙にいとまがありません。そうした自然の風物に日ごと触れていると、脳細胞の奥底が刺激されるようです。今朝も、川面を「瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢(あ)はむとぞ思ふ」などという、高校の古典の授業で習った和歌を思い出してしまいました。「体言+を 形容詞の語幹+み」という言い回しを忘れないようにと、教師が力説していたっけ。(2021/9/11)

Facebook Post: 2021-09-11T15:36:39