2012年2月24日
午前0時を過ぎ、24日になりました。そう、家人のウン回目の誕生日です。
予感はありました。23日の夜11時ごろから小さなオーロラが何回か出ていたからです。オーロラというのはなんとも不思議な現象で、それこそ一瞬でその形、大きさ(高さと奥行き)、色、その濃淡を変えます。ホント、まさしく一瞬なのです。
ちょっと目を離しているスキに消えてしまっていたなどということになるわけで、ほとんど運のものといっても過言ではありません。だからといって、氷点下20度とか30度とかの屋外で、長い時間じーっと待っているわけにもいかないので、コテージに行ったりテント(キャビン)で休んだりしながら待つしかないのです。
退屈をまぎらわす目的もあってのことでしょう、屋外では、「氷点下30度がどんなものなのか」ということを実感させるためのイベントもおこなわれていました。スパゲティーが凍ってしまうとか、肉をハンマーで切るとかいうシーンを見せてくれるのです。他愛ないと言えば他愛ないのですが、やはりいざ実際に目にすると、驚きます。
さて、オーロラが姿をあらわしたとしても、レベルの高低があります。レベル1だと、薄くて小さくて、しかもぼやーっとしていますし、気がつかないことさえあります。観賞に来ている人の「出ましたよ!」の声に、あわててテントから外に出たときは影も形もないなどということもあります。
これがレベル3とか4になると、それこそ空全体を覆わんばかりのスケールの大きなものになります。持続時間も、1、2に比べると長いようです。この夜はレベル1から2のオーロラがすでに何回か出現していたのですが、なんとなくハンパな感じがして、物足りませんでした。ところが、午前0時4分、まさしく日が変わったとたんのこと。出ました、出ました! レベル3の大きな、またはっきりとしたオーロラです!!
家人と2人で興奮しました。家人は、自身のふだんの心がけのよさを強調したかったにちがいありません。たしかに、観賞ツアー初日に観られたのですから、大変な幸運です。はるばるイエローナイフまで来たかいがありました。これでもう思い残すところはありません、……なんてウソですよ。来年の誕生日は何をプレゼントしようかなどと、気の早い私は考え始めていました。まあ、何はともあれ、HAPPY BIRTHDAY!!