さすがタイガース! ファンでびっしりの宜野座村営野球場

2019年2月10日
沖縄でのプロ野球キャンプでこれまでまだ一度も見たことのないのが阪神タイガース。場所が宜野座【ぎのざ】村なので、首里からはやや遠いのです。ただ人気球団なので、多くのファンが来て盛り上がっているのではないかと思い、行ってみることにしました。

キャンプ地の近くの「やかそば」という店に魅かれ、入ってみます。いいですねぇ、雰囲気が。入口近くに手書きの大きなメニュー表示があり、これがまた元気というか、なんというか。「やかそば」「炙り本ソーキそば」「豚まぜそば」「レバニラもやしそば」……。どれも食欲をそそります。私は「やかそば」を食べましたが、これがまたおいしいいのなんの。アグー豚かどうか定かではありませんが、麺が見えないほどのボリュームで、そばも腰があり、あっさり完食! またニュースポットを発見できました。

村営野球場には、大変な数の人が来ていました。雨模様であるにもかかわらず、球場に近い駐車場は車でびっしり。「御用のない方お断わり」という村役場の駐車場にも止めてあるほどです。99%はレンタカーを示す「れ」「わ」ナンバー。私たちは、歩いて5~6分はゆうにかかりそうな路上でやっとスペースを見つけ駐車し、球場まで行きました。まわりは応援グッズを売るテントや食べ物が軒を並べ、いい匂いをただよわせています。2003年から続いているので(1998年から2002年までは日本ハムの2軍が使っていた)、宜野座村イコール阪神というのがすっかり定着しているのでしょう。

宜野座からの帰り、金城【きんじょう】ダムに立ち寄ってみました。小社の分室のすぐ近くにあり、その前を走るたびに目にはしているのですが、まだ一度も近くまで行ったことがなかった場所です。道路からダムを歩いて渡り、全体を見下ろしてみると、やはり大きいですね。ダムといえば人工の池か湖がつきものですが、そこまで近づくにはさらに歩いて降りていかなければならず、さすがにそれはパス。

沖縄では20年以上前から、辺野古【へのこ】基地のことが大きな問題になっています。町のど真ん中にある普天間基地があまりに危険だというので、その機能の大半を本島北東部の名護市辺野古の海を埋め立て、そちらに作った基地に移そうという話です。地元の人たち、いな県民の多くが反対しているのにそれを強行しつつある日本政府との対立は泥沼化の一途。この先いったいどうなるのか、東京からやって来ている私ですら不安を抱きます。

その辺野古を今日初めて、この目で見ました。美しい海岸です。ほとんど手つかずの自然がまだ多く残っていて、なんで選りにもよってこんなところに基地なんか作るの? と誰もが思うでしょう。山口県岩国や東京の福生【ふっさ】など、オスプレイが何十機か数日やってきただけで大騒ぎになりますが、70年近くそうした状態に置かれている沖縄県民のことを思うと、どうなんだろうという気もします。