自分たちで採った山菜を、即座に食べる快感

 エゾヤマザクラ、キタコブシ、ソメイヨシノ、ボケが一斉に満開──なんとまあぜいたくな体験できるのが、いまの札幌。春と初夏が同時にやってくるからその札幌に14日から来ています。朝6時過ぎだというのに、ホテルから歩いてすぐの大通公園には、そうした木々と、色とりどりのパンジーがびっしり植わった大きな花壇、そして、まだ雪をいただいたままの大倉山を遠くに見ながらウォーキングにはげむ市民が多く繰り出していました。

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その日の午後は、市の西端、手稲山まで山菜採りに行きました。地元に生まれ育ち、リタイアした現在は手稲中央連合町内会副会長、自然保護監視員もされている濱谷義昭さんの案内で小1時間ほど山の中腹を散策したのですが、天気も気温も、これ以上はないという最高のコンディションだったことも幸いし、自然を堪能できました。

L1040627  フキノトウもこれほど大きくなると(写真参照)、それとはわからず、濱谷さんに「これはなんの花ですか」と質問したくらいです。私たちが食べるのは、花がまだ開く前のときですから、わからないのむ無理はないでしょう。

 それにしても、終わった後、ふもとの居酒屋さんで料理してもらった山菜の、どれもみな新鮮でおいしかったこと。〝産直の極致〟のような食べ方ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、それにしても、野菜(果物もそうですが)は採れたところで食するのがいちばんだとあらためて感じた次第です。