35年前にタイムスリップ

L1040623

 5月に入ってほぼ〝映画漬け〟の日々です。といっても、半分はテレビ(NHKのBSハイビジョンとBS2)なのですが、ヒッチコックの『海外特派員』『泥棒成金』『サイコ』、クリント・イーストウッドの『ペイル・ライダー』『トゥルー・クライム』で、計5本。映画館でも『ボーダー』『インビクタス』『プレシャス』『ウイニング・チケット』『ミレニアム』の5本を観ました。

 映画に対する私のスタンスは決まっています。それは、「この男が最後くたばると気持ちいいよなぁ」「こうなると皆ハッピーなんだけどなぁ」という、こちらが期待しているとおりに終わってほしいということです。それと、やはり明るい気持ちになれる作品でしょうか。どれほど巷の評判がよくても、極端な話、アカデミーの作品賞を取っていたとしても、この2つをクリアーしていない作品は、やはりなじめません。

 それにしても、昨日、35年ぶりに入った飯田橋のギンレイホールはなんと、満員でした。学生時代にほとんど毎週のように行っていた映画館なのですが、当時は建物も古めかしく、いかにも学生向けの名画座という感じがふんぷんとしていました。飯田橋はけっして場末ではありませんが、いささか旬を過ぎた作品の2本立て、それでいて値段は安かったからです。今回行ったら、外装はすっかりきれいになっていましたが、中の雰囲気はさして変わっていません。興行スタイルが当時と同じだからでしょう。それに、2本立て1300円(「夫婦50割引」ならなんと1000円)はやっぱり安い!

35年ぶりついでに、これまた学生時代しょっちゅう昼飯を食べていた「インドール」という食堂にも行ってみました【写真参照】。間口1間半・奥行き5~6間の店構えも、カウンターの中でひとり黙々と、名物のしょうが焼きをつくるおやじさんも当時と同じ。味もそのまま、最高にグーでした。昭和の時代に戻った1日でした。