仕事に明け暮れたGW、でも花で心なごむ毎日

 ゴールデンウイークは、かれこれ30年近く、どこにも行かずにいます。お正月とこの時期の東京は、静かですし、空気も澄んできれいなので、居心地がとてもいいのです。

 それで、今年は何をしていたのかというと、やはり仕事でした。結局、そうなってしまうのですね……(笑い)。ただ、仕事の合間に、庭の花をいじるという楽しみが加わったのが、大きな救いになっています。花をいじるといっても、それはもっぱら家人で、私はといえば雑草抜き、土の整備、不要になった鉢植えの処分といった、下働き的なことに専念しています。

L1040620_2  でも、不思議なことに、これがけっこう楽しいのです。人間、やはり土に触れていると心が落ち着くというか、癒されるのでしょうか。爪の先と指との隙間が泥で真っ黒になっても、そのことに充実感を覚えたりします。「雑草のようにたくましい」などと、あちこちに書かれているのを目にするのですが、実際、土中深く、広く根を張っている雑草を抜くのはけっこうハードな作業で、「たくましさ」の本当の意味が実感されます。

 私がいま住んでいる家は片仮名の「コ」の字型で、「コ」の字の中、空いている部分が庭(パティオ)になっています。その一部、3分の1ほどが、灯籠まで立つ日本式の庭。それと別に、3分の1ほどのスペースに石板が敷かれ、残りの3分の1は土の上に小さな石が敷き詰められています。

庭のほうはあらかじめでき上がっているので、新たに手を加えることもありません。そこで、石板の上に大小の鉢を置き、さまざまな草花を育て、咲かせるわけです。しかし、雑草はそれ以外のところに生えてきますから、私の作業はほとんどが土の上になるのです。

L1040602_5 今日の昼間、たまたま立ち寄った八王子の道の駅で、なんともカラフルで可憐なバーベナ5鉢とぽんぽん咲きのマリーゴールドを3鉢ほど買いました。そういえば、5日にもホームセンターまで土を買いに行っています。その前日(4日)、ホテルオークラでこの時期の定番イベントになっている「10カ国大使夫人のガーデニング」にも足を運んでいるので、ほとんど〝花漬け〟の毎日ではありました。

もうじき、花が咲き終わったチューリップを土から引き上げなくてはなりません。その跡に何を植えるか、それも楽しみです。これからは、土とたわむれる機会がますます増えるような気がします。これもやはり、歳なのでしょうね。

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