沖縄・伊江島で100万輪のユリに感動!

 3日前の21日から沖縄にやってきています。着いた日は半袖でも暑い日だったのですが、翌日から気温がぐんと下がり、23日は朝から空模様もなんだかあやしい感じ。それでも、前日(22日)の朝、地元の新聞に出ていた広告を見て急遽思いつき予約を入れた「伊江島ゆり祭り日帰りバスツアー」に参加しました。

 伊江島というのは、本島の北西部・本部港からフェリーで30分ほどのところにある小さな島です(それにしても、船に乗るのはここ1カ月で5回目!)。その北側に、かつて日本全国の自治体に1億円ずつ均等にばらまかれて実施された「ふるさと創生」事業によって生まれた「リリーフィールド」という大きな公園があります。8万6千平方メートルという、海沿いの広大な敷地に、日本原産のテッポウユリを10万本も植えたもので、それがいまでは20万本に増え、毎年4月中旬から5月上旬にかけての時期に100万輪もの花を咲かせるのですから、それはもう壮観の一語に尽きます。

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 テッポウユリは、鹿児島以南の温暖な場所でないと花が咲かないとのこと。最近、我が家の庭や、道路に沿って並べた6個の大型プランターに植えた花の手入れをするのが楽しみになっている私と家人。それを知って、バスツアーのおみやげとして頂戴した球根を、東京でもなんとか咲かせてみようとひそかに決意しました。それくらい、花の咲き方がみごとで、独特の甘い香りもすばらしいのです。やはり、南の豊かな太陽の光を浴びているせいでしょうか。

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 リリーフィールド公園の後で訪れたハイビスカス園も大変なものでしたが、こちらは品種があまりに多すぎるのがむしろ難点に感じられ、それならシンプルなユリのほうが興味が湧きます。

 もともと、風に揺られて花がゆらゆらするさま=「揺り」から「ユリ」と呼ばれるようになったのだとか。伊江島のユリのじゅうたんも、東シナ海からの風に吹かれ、さわさわと揺れていました。テッポウユリの花言葉は「正直」だそうです。私たちが花に注ぐ愛に、伊江島から持ち帰る球根が来年のいまごろ、正直に応えてくれるといいのですが……。