修学院離宮には田んぼがいっぱい

2018年6月1日
若い頃から行ってみたいと思っていた京都の「修学院離宮」をようやく訪れる機会が来ました。3カ月以上も前からネットで申し込み、いったんは当選したのですが、あいにくその日は都合がつかなくなり、結局キャンセル。そのあとまた仕切り直しして、今日午後3時の見学会に参加することができたのです。

まだ6月だというのにこの日の京都は強烈な日差しで、暑いのなんの。それでも、京都駅近くのホテルから電車とバスとタクシーを乗り継いで門の前に着いたときは早くも数人の見学客が並んでいました。定員が決まっているので並んだところでさしてメリットはないのですが、「修学院離宮」となるとやはり思いもひとしおなのでしょう。

店員の30人がそろったところで、見学会がスタート。マイクを持たないガイドさん(宮内庁の職員です!)がゆっくりした速度で、離宮内の主だったスポットを案内していきます。途中、要所要所で詳しい説明があるのですが、要するに、ここは天皇の座を譲った上皇の隠居所だったのですね。住居のほかに庭園や田んぼも造られ、茶屋も3カ所あります。大きな人工の池も印象的でした。

 

話をうかがっていると、近在の農民が離宮内にあるた田んぼで作った米を献上していたようです。いまでも持ち主の宮内庁が農家と契約し貸しており、そこで米・野菜を作っているといいます。

「離宮」と名がつくので、閑静な庭園を思い描いていたのですが、そうはないわかり驚きました。同じ京都にある「桂離宮(こちらもいまだに行けずにいますが)」や「二条離宮(現・二条城)」にしても、「赤坂離宮(現・迎賓館)」「芝離宮(現・芝離宮恩賜庭園)」「浜離宮(現・浜離宮恩賜庭園)」「武庫離宮(現・須磨離宮公園)」にしても、キホン庭園がその敷地のほとんどを占めています。それからすると、「修学院離宮」のユニークさは際立っているのではないでしょうか。