“ついでに”がハマったときの幸せ感 PART2

● 窓の外を見ると、おぼろ月が。ふと思いつき、拙宅の近くに民家の庭に植わっている中でも指折りと思われる大きな桜(左右15m・高さ10m以上)があるので、見に行ってみました。月と桜━━なかなかいい取り合わせです。昨日蘆花恒春園で見た満開の桜と菜の花の絨毯も心が浮き立ちましたが、1たす1が2を超えている感じがします。
●さて、もう一つの”ついでに”は、世田谷文学館&蘆花恒春園からさほど遠くないところにある洋食レストラン。人気番組「孤独のグルメ」で紹介されていた中で「これはぜひ」と思っていた店の一つです。予約不可のため直接行ってみると、開店10分後だというのにもう何人か並んでいました。しばらく待ってランチをいただいたのですが、これが大当たり!
●最初に出される4時間煮込んだミニスープは、ジャガイモなど野菜が溶け込み、幅広かつ奥深の味わい。メインは、牛ヒレのステーキにチーズを乗せ熱いビーフシチューに落とした「ア・レ」という料理。それぞれの持ち味が生き、素晴らしいハーモニーを奏でてくれます。店は住宅街にあるため、客の大半は近くに住む老夫婦やオールドレディーのグループ。斜め向かいにテニスクラブがあるので、そのメンバーさんかもしれません。
●驚いたのは、いまどき珍しく、マッチが置いてあったこと。昔はどこの飲食店でも、レジ横あたりのカゴに山積みされていました。男性の3分の2がタバコを吸っていた時代の話です。「花もだんごも」手にすることができ、今回の”ついでに”の二段重ねはうまくツボにはまりました。こんなときの充実感は何ものにも代え難いものがあります。

Facebook Post: 2021-03-27T22:19:25