念願の「氷上競馬」!

 

2018年2月11日
DSC_0378今日は、ここサンモリッツの冬の名物「氷上競馬(White Turf)」が開催されます。この町はサンモリッツ湖畔に位置していますが、冬は湖が全面的に氷結、その上を整備してレース場に造成し、競馬がおこなわれるのです。もちろん、芝でもダート(砂)でもないので、馬は氷用の蹄鉄を付けられています。おかげで、氷の上でも滑ったり転んだりしないで済むわけですね。

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レースは、ヨーロッパならではの「競駕【けいが】(1人乗りの二輪馬車を馬に曳かせるスタイル)」や、騎手が乗ったスキーを曳くスタイルのものもあり、興味津々。もちろん、馬券も売られており、1枚1スイスフラン。記念に3レース、合わせて30スイスフラン購入してみました。馬券を買えば、スタンドに座っていても真剣になります。

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DSC_0451それにしても驚いたのは観客のいでたち。ほとんど高級毛皮の見本市という状態です。年齢・性別に関係なし。祖父母、父母、2人の子ども、6人全員が毛皮のコート、それも上半身だけといったものでなく、足もとまで覆うロング丈です。特設スタンドの端から端まで全員が毛皮を身にまとっているなどというシーンも珍しくありません。

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DSC_0053それと連れてきている犬のレベルの高さには驚きました。そもそも犬それも大型犬を飼うのはお金持ちの証しだそうですが、どれも皆ホント立派なこと。日本では見たこともない、とてつもなく高価な感じの犬を連れている人をあちこちで見かけました。

 

この日は絶好の競馬日和。風もなく気温も高め。30分ごと(ランチタイム時のみインターバルは1時間)、合計7レースおこなわれますが、その合間は皆が、そこここに設けられているバーやコーヒースタンド、複数の食べ物屋が入ったテントなどで体を温めたり馬券を買ったり、会場の一角で終始おこなわれていたコンサートを楽しんだり、高級車の陳列コーナーで写真を撮ったりなど、思い思いの過ごし方をしています。もともと競馬は貴族のためのエンタテインメントとの知識はありましたが、この日はそれを肌で学びました。「百聞は一見に如かず」です。

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それに刺激されたわけではありませんが、夜はホテル近くの老舗レストランで食べることにしました。というか、ホテルを一歩出ると、そう簡単にレストランが見つからないのです。お気軽なピザハウスやハンバーガー店はほとんどありません。やむを得ない選択でしたが、味は上々でしたからよしとしましょう。デザートもすこぶる上品な味で、感動しました。こちらの一般的傾向として、人工的な甘さのレベルが極端に低いので、なんとなく安心できます。

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