ヴァチカンは人、人、人……

2018年2月3日
今回の日本出発予定は2月2日。ところが、1月31日の天気予報で「明日の関東地方は雪」とあったので、万一のことがあっては……と思い、成田で前泊することにしました。予報どおり、2月1日の夜遅くから雪が降り出し、翌朝ホテルの窓から外を見ると10cm近くの積雪が。前泊にして正解でした。

出発便は一様に遅れ気味で、私たちの乗るスイス航空チューリヒ行きも1時間ほど遅れて離陸。乗り継ぎのチューリヒ→ローマ便も1時間遅れ(理由は不明)、結局ローマのホテルにチェックインしたのは、夜9時を回っていました。

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予約していたのは、バスタブ付き・バルコニー付き・スリッパ付き(日本では当たり前ですが、欧米ではまず付いていません)のはずなのに、実際は一切なしでガックリ。疲れ切っていたので、せめてゆっくりお湯にでもつかってと思っていたのに……。タバコを吸うためのバルコニーはまだ我慢できますし、スリッパ代わりのビーチサンダルも毎度持参しているので、そちらはなんとかなるのですが、3泊の間に一度も湯船につかれないというのは耐えられそうにありません。

そこで朝食のあと、予約したのと同じ部屋に変更してくれるようにrリクエストすると、すぐOKしてくれたではありませんか! 「かしこまりました。では、無料で換えさせていただきます。荷物だけまとめておいてくださればけっこうですので」とのこと。「なん~だ、だったら最初から」とも思いましたが、チェックインしたときはくたびれていたので、夕食を食べに出るのが精一杯で。

「正午過ぎには新しい部屋にすべて移動しておきます。戻られたらフロントで新しいキーお渡ししますから」と。幸い、昨夜は荷ほどきもそこそこだったので、すぐに荷物をまとめ、出かけました。夕方ホテルに戻り、新しい部屋に移ると、なんとなんと最初とは段違い。バルコニーはもちろん、バスタブもスリッパもOK。

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荷ほどきが終わったころ、部屋のドアがノックされるので、出ると白い服を着た料理スタッフがお盆を持って立っています。「当ホテルからのプレゼントをお届けにまいりました」と、スイーツの盛り合わせを置いていきました。やはり、主張すべきは主張せよ、ということでしょう。

IMG_3154さて、今日のメインイベントは「ヴァチカン美術館」と「システィナ礼拝堂」の見学。そのためもあって、すぐ近くにホテルを取ったのですから。2001年、初めてローマを訪れたときは、ヴァチカンの「サン・ピエトロ大聖堂」にしか入った記憶がありません。そこで今回は、事前に見学の予約を入れ支払いも済ませた上で、10時過ぎには「美術館」の入口に。オフシーズンとはいえ土曜日ですから、大変な数の人が並んでいます。チケット売り場は長蛇の列で、予約しておいてよかったと思いつつ、荷物チェックを済ませ中に入りました。

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それにしても、開館してまだ2時間足らずだというのに、すごい混雑です。有名な作品が展示されている部屋、その前の廊下は身動きもままなりません。予約手続きの画面で「希望の時刻」にチェックを入れさせるのはいったいなんのためなのか、どうにも理解不能です。

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まあ、それでも、素晴らしい作品の数々に感動させられたのは間違いありません。あまりに膨大な数の入場者に、観るのをあきらめた展示品もありますが、それは「次に来たときに」ということで。

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