「吉田茂」漬けの1日に興奮!

2018年4月1日
いまやすっかり恒例行事となった、高校の同期生による社会見学。今回はおととい(3月30日)から2泊3日のスケジュールで、私以外の6人は箱根で1泊。残念ながら私は2日目(3月31日)からの参加になってしまいましたが、それでも夕方訪れた「旧吉田茂邸」はよかったです。

IMG_E3753実はこの日の昼前、九段下にある九段坂病院まで友人の見舞いに行きました。そのあと集合場所の大磯まで列車に乗るため東京駅まで行くことにしていたのですが、天気があまりによく、歩きなさいなと言わんばかり。そこで、九段下からお濠沿いを、途中から北の丸公園、さらに皇居東御苑と歩きました。清水門から北の丸公園に入ってしばらく歩くと、吉田茂の銅像が立っています。今日の夕方「旧吉田茂邸」に行く身にとっては、これは無視できません。近づいて写真を撮りました。

 

東京駅から大磯までは約1時間。駅の改札でほかの6人と合流し、バスに乗って城山【じょうやま】公園で下車したところに「旧吉田茂邸」があります。数年前火事で全焼したものをその後再建したのですが、まわりの庭園は往時のまま。歩いてみると、ここにも吉田茂の銅像があるではないですか! こちらは北の丸公園のそれと違って、和服姿、手にはトレードマークだった葉巻を持っています。海をバックに立つ銅像の吉田茂の目はサンフランシスコの方角を向いているとのこと。太平洋戦争後の講和条約にサインしたのは吉田ですから、なるほどです。

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「旧吉田茂邸」をあとにし、茅ヶ崎まで戻って夕食。これでいちおう見学会の全日程は終了。ただ、そのあとの「もう1泊」が盛り上がるのですね。江の島までタクシーで戻り、駅前のコンビニで酒やつまみをしこたま買いました。

そして、飲みながら、また交代で風呂につかりながら、テレビのスイッチを入れると、NHKが2週連続で放送していたドラマ『地図に出ていない国』の後編が始まりました。参加者7人のうち、前篇を観ていたのは3人でしたが、せっかくなので後編も観ることに。ところが、その中になんと吉田茂が登場したのです。

IMG_E3823このドラマは終戦後、ソ連が占領した旧満州にいた日本軍兵士や、移民で現地に行っていた民間人、合わせて150万人ほどが悲惨な状況に置かれているので、彼らを1日も早く故国へ帰してあげたいと行動を起こした日本人3人の物語。それを実現するため、3人がひそかに日本に戻って、進駐軍GHQのマッカーサー元帥と交渉するのですが、それを陰で支援したのが吉田茂だったのです。画面に登場した吉田茂を見て、私たちのテンションも上がりました。それはそうでしょう、夕方まで吉田茂の居所にいたのですから。私なんぞは、朝、昼、夜と1日に3回も吉田茂と出会ったわけで、興奮しっぱなし。まあ、そのわりには夜グッスリ眠りましたが(笑)。世の中、こんな不思議なこともあるのですね。