沖縄の1月下旬から2月上旬は、いちばん寒い時期

2018年1月24日
1月下旬から2月上旬は、沖縄でも1年でいちばん寒い時期。琉球語では、この時期のことを「ムーチービーサー(鬼餅寒)」と呼ぶそうです。そして、今日1月24日は旧暦の12月8日にあたり、「ム―チー(鬼餅)の日」。この日は、どこの家庭でも、無病息災、健康長寿の祈願、また厄払いの意味を込めて「ムーチー」を食べるならわしがあるといいます。

ムーチー

なぜ「鬼餅」なのかというと、鬼退治にムーチーが使われたことに由来しているのだとか。人を喰う鬼になってしまった兄を退治するために、妹がクギ(石)を入れた餅を作り、兄を訪ねます。妹はそれを兄に渡し、自分は何も入ってないものをおいしそうに食べました。それを見た兄も餅を口にしましたが、中にクギ(石)が入っているので苦しんで七転八倒、最後は崖から落ちて死んでしまったという民話があるそうです。それが旧暦の12月8日だったことから、この日に「ムーチー」を食べるようになったのだとか。

「ムーチー」は、餅粉をこねて白糖や黒糖で味付けし、月桃の葉で巻き、蒸して作ります。デパートやスーパー、コンビニの店先(目立つ場所)に「ムーチー」と書かれたPOP広告とともに、山積みされていたのはそのためだったのですね。