ノーベル平和賞授賞式の日に広島にいた偶然

2017年12月12日
IMG_2698昨日から広島に来ています。毎年この時期におこなわれるNPO法人の定例会兼謝恩会に出席するためです。前回広島を訪れたときも驚きましたが、今回は広島駅の改装工事がほぼ終わっており、ますます完成度がアップ。その変わりように、数年前『広島学』の取材で足しげく通っていたころとは見まがうばかりです。南北をつなぐ自由通路の途中に、「連覇」と書かれた巨大なポスターが。それが「広島」を感じさせてくれるのですが、これがなければ、どこの駅に来たのかわからないかも。

もちろん、駅がリノベーションされたからといって、また駅前が美しく整備されたからといって、人々の発想や行動が変わるわけではありません。しかし、こうまできれいになると、多少はお行儀よく振る舞わなければ……という気にはなりそうです。

IMG_2707さて、会合は、海っぷちにあるホテルで6時から。昨年もそうでしたが、今年も余興に神楽が披露されました、大変な迫力というか、スピーディーな動きには、いつも圧倒されます。日本の伝統芸能でこれほどテンポの早い感じのものは珍しいのではないでしょうか。

終わって部屋に戻ると、夜のニュースはこの日おこなわれた「ノーベル平和賞」授賞式の模様一色。ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が受賞したこともあり、広島で72年前に被爆し、その後カナダに移り住んだという女性が授賞のスピーチを。「核兵器は必要悪ではなく絶対悪」という言葉には胸をえぐられる思いがしました。

IMG_2724それはそれとして、昨夜目にした「ノーベル平和賞」授賞式の様子が頭からなかなか離れません。このまま帰ってしまってはなんだか申し訳ないような気持ちになり、東京に戻る前、時間を少し作って、相生橋のたもとにある原爆ドームを訪れてみることに。粉雪が風に舞う寒さの中、ドームはいつもと変わらぬ姿を見せてくれました。ここのところその周辺も前よりいっそう整備されているようで、「折り鶴プラザ」という施設を初めて目にしました。そのあと広島焼を食し、新幹線で帰京。

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