車イスに乗っての海外旅行を初体験

2017年8月2日

羽田からANAでパリに。半月ほど前に膝を痛め、まだ歩行に不自由をきたしている家人のため、4回乗る予定の飛行機すべて、航空会社に車イスを手配してもらいました。羽田では、チェックインを済ませたところから飛行機に乗るまで、係員がずっと車イスを押してくれます。乗るときもいわゆる「事前改札」で、たくさん並んでいるお客さんより先に機内に。家人だけでなく、介添え役の私も一緒にです。だれもまだ乗っていない飛行機の中に入るという経験を初めてさせてもらいました。座席も、トイレに行くのになるべく短い距離で済むよう配慮してくれるなど、そうした立場にある人のことを初めて実感。でも、膝以外はいたって元気で、なんだか申し訳ない気も……。

ただ、乗ってしまえばほかの乗客と待遇はまったく変わりません。逆に、降りるときはいちばん最後。蛇腹を通り抜け飛行機から1歩出たところに現地の係員が車イスを用意して待っています。家人はそれにすわり、入国手続きのブースがずらっと並ぶエリアに。しかし、ここでも車イスに乗っている人は別ルートで、長い時間並ばずに済みます。

そこを通り抜けると、次は、こんなところにあるんだというような場所にある特別のエレベーターで、バゲージクレームまで移動。私が2つのスーツケースを受け取りカートに積むと、最後はタクシー乗り場まで連れていってくれました。すぐにでもタクシーに乗せそうだったので、「すみません、とりあえずタバコを一服」とわがままを聞いてもらい、そこでお別れしましたが、体が不自由な乗客に対するケアと移動の仕組みがよくわかりました。

IMG_1285ホテルに着き荷ほどきを済ませると、いい時間になっていたので夕食を摂りに。といっても、杖をつきながらの家人と一緒ですから、あっちこっち探し歩くわけにはいきません。そこで、決め打ちというか、歩いて10分の範囲内で見つけようと。すると、何年か前、ブリュッセルで食べたムール貝のおいしいレストランの支店が! 迷わずその店に入りました。味は本店より若干劣るものの、文句は言えません。さあ、明日から、杖をついた家人との旅はどうなるのでしょうか。

 

 

 

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