ガトリンを観に行ってきました

2017年5月21日

川崎にある等々力競技場に初めて行きました。「セイコーゴールデングランプリ陸上」の観戦で、アメリカのジャスティン・ガトリン(男子100m)が見られるというので、けっこう派手に宣伝していました。

今年35歳のガトリンは“悲劇の主人公”的なアメリカのアスリート。2004年のアテネで金メダル、2005年のヘルシンキ世界陸上では100・200で優勝。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が出現する前はまさに短距離界の王者でした。ドーピング検査でひっかかり、出場停止処分を過去2回受けていますが、2012年のロンドン五輪では100で銅メダル。4×100リレーでも2位でしたが、このときはタイソン・ゲイがドーピングでひっかかりメダル剥奪。

2013年のモスクワ世界陸上、100mで銀メダル。2015の北京世界陸上は100・200でともに2位。2016年のリオ五輪でも2位(200は準決勝で敗退)。ひとつ上にいたのはいつもボルトです。

朝から猛烈な暑さで、私も家人もなんだかぼーっとしている感じ。池袋から武蔵小杉までは湘南新宿ラインであっという間に着いたのですが、競技場まで行くバス乗り場えらくっといのです。北口と南口がえらく離れていたため、構内を10分近く歩いたでしょうか、やっとという感じでバスに乗り到着。

DSC02497ところがチケットを家に置き忘れてきたようです。「せっかくいい席のチケットを買ったのに!」。でも、だからと言って帰るわけにはいきません。仕方なく、当日・自由席券を買って入りました。ギラギラの太陽光の直射もなく、まあまあの席だったのは皮肉でしたが。

 

 

DSC02502★さて、ガトリンを迎え撃つのはケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、多田修平(関西学院大)、アブドゥルハキム・サニブラウン(今年の秋からフロリダ大学)の日本期待の若手3人。桐生祥秀(東洋大)と山縣亮太(セイコー)の姿はありません。結果はリオ銀メダルのガトリンが10秒31で1位。飛鳥は100分の3秒差の2着でした。サニブラウンはスタートで出遅れ、10秒42で4位でした。

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10秒35で3位に入った多田はレース後、ガトリンから「素晴らしいスタートを切った男がいて、驚いた」と褒められたそうです。

もう一つ、見てよかったのは男子400mハードルの安部孝駿(デサントTC)。世界陸上参加標準記録(49秒35)を上回る49秒20で走りました(2位)。これまでのベストが49秒台後半でしたから、これは期待できます。男子ヤリ投げの新井涼平はいいところなし。世界陸上、大丈夫でしょうか。